外壁塗装業者の選び方とは?トラブルを回避するためのポイントをご紹介!
外壁塗装は、業者選びを誤ると高額な費用が無駄になってしまうケースも少なくありません。事実として、施工不良や保証の不備、料金トラブルなど、業者選びの失敗による深刻な問題は後を絶ちません。
この記事では、信頼できる外壁塗装業者の特徴や選び方のポイント、悪質業者の見分け方まで、トラブルを未然に防ぐための重要な情報をご紹介します。これから外壁塗装を検討されている方は、業者選びの際の参考にしてください。
外壁塗装業者の選び方
外壁塗装は住宅の寿命を左右する重要な工事です。優良な業者を選ぶためには、資格や実績、施工体制、アフターフォローなど、複数の観点からしっかりと見極めることが大切です。ここでは、失敗しない業者選びのポイントをご紹介します。
許可・資格の有無
信頼できる外壁塗装業者を見極めるうえで、公的な許可や資格の保有状況がひとつの参考となるでしょう。
とくに重要なのが「塗装技能士」の資格と「建設業許可」です。塗装技能士には1級と2級があり、1級はより高度な技術と知識が求められます。外壁塗装を請け負うにあたって、資格取得の義務付けはありませんが、公的に認められた技術力を持っている証明になります。
注意したいのは、曖昧な表現で資格をアピールする業者です。この場合は、必ず級数の明記を確認しましょう。
また「建設業許可」は、会社の経営状態や実績が厳しく審査されたうえで交付される重要な許可です。この許可を持つ業者は、安定した経営基盤を持ち、法令遵守の意識が高いと判断できます。こちらは、請負金額が500万円以上となる塗装工事であれば必須の許可です。
見積もり時には必ず許可番号を確認し、実際に許可を受けているか、国土交通省の検索システムで照会しましょう。
施工実績とホームページの内容
業者選びで重視したいのが、過去の施工実績です。実績が豊富な業者は、さまざまな建物や条件での施工経験があり、トラブルへの対応力も備えています。ホームページで施工事例を詳しく紹介している業者は、自信を持って仕事に取り組んでいるといえるでしょう。
とくに注目したいのは、施工する前後の写真や施工の過程が掲載されているかです。具体的な写真や説明が丁寧に記載されている業者は、技術力と誠実さを備えているといえます。
ホームページがないからといって必ずしも悪質というわけではありませんが、情報収集の観点からは、まずはホームページで情報を公開している業者から検討するのがおすすめです。
自社施工管理かどうか
外壁塗装の品質を左右する重要なポイントは、自社施工であるかという点です。自社施工の業者は、直接雇用している職人が工事を行うため、品質管理が行き届きやすく、施工の一貫性も保たれます。また、お客様の要望や変更にも柔軟に対応できるというメリットもあります。
下請け施工の場合、中間マージンが発生して費用が割高になりがちです。さらに、お客様の要望が施工現場に正確に伝わりにくく、トラブルの原因になることもあります。
とくに外壁塗装は細かな作業の積み重ねであるため、実際に施工する職人たちとの綿密なコミュニケーションが欠かせません。できるだけ自社施工を行う業者を選ぶことで、高品質な仕上がりとスムーズな工事が期待できます。
保証やアフターフォロー
外壁塗装は長期の耐久性が求められる工事です。そのため、充実した保証制度のある業者を選ぶことが重要です。一般的な保証期間は5〜10年ですが、単に期間が長いだけでなく、保証内容の範囲や条件をしっかりと確認しましょう。
良質な業者は、施工箇所の塗膜の剥離や変色、ひび割れなどに対する保証を明確に規定しています。また、定期的な点検サービスを提供し、早期発見・早期対応で建物を長く保護してくれる業者も増えています。
保証書は必ず書面で受け取り、保証期間や補修の条件などを詳しく確認し、必要時にすぐ対応できるように大切に保管しておきましょう。
見積書の内容
適切な外壁塗装業者を選ぶうえで、見積書の内容はとても重要な判断材料となります。優良な業者の見積書には、使用する塗料の製品名やメーカー、施工面積、工程ごとの単価など、詳細な内容が明記されています。
最低でも3社以上から相見積もりを取得し、内容を比較検討するのがおすすめです。その際「一式」や「諸経費」といった曖昧な表現で費用が計上されていないかチェックしましょう。
また、極端に安い見積もりには要注意です。品質の低い材料を使用している、重要な工程を省略しているなどの可能性があります。工事の工程や使用材料が明確で、適切な価格設定の見積書を提示する業者を選びましょう。
外壁塗装業者の探し方
外壁塗装業者を探すには、インターネットで検索するほか、地域情報を見るなど、さまざまな方法があります。それぞれの特徴を理解し、複数の方法を組み合わせることで、よりよい業者との出会いにつながります。
インターネットで検索する
外壁塗装業者を探す一般的な方法は、インターネット検索です。「地域名」と「外壁塗装」というキーワードを組み合わせた検索で、地元の業者を簡単に見つけられます。
多くの業者がホームページで詳しい施工事例や料金体系を公開しているため、外壁塗装業者を探す際の参考になるでしょう。
また、近年注目を集めているのが、一括見積もりサイトの活用です。一括見積サイトは、必要な情報を一度入力するだけで、複数の業者から見積もりを取得できる便利なシステムです。
ただし「実績No.1」「満足度95%」といった魅力的な謳い文句には要注意です。これらの数字の根拠は必ずしも明確ではありません。また、一度登録すると営業電話が頻繁にかかってくることもあるため、利便性は高いものの、情報の見極めには注意が必要です。
知人や友人に紹介を頼む
実際に施工してもらった知人や友人からの紹介は、業者選びの有力な手段となります。施工の質はもちろん、価格交渉の様子や工事中の対応など、実体験に基づく具体的な情報が得られるでしょう。
ただし、知人の評価を絶対的な判断基準にするのは危険です。同じ業者でも、工事の内容や時期、担当者によって評価が大きく異なることがあります。
また、紹介された業者に不安を感じても、人間関係への配慮から断りづらいというデメリットもあります。紹介はあくまでも検討対象のひとつとして捉え、自身での調査も必ず行いましょう。
地元のチラシや広告を利用する
新聞の折り込みやポスティングされるチラシには、地域に密着した業者の情報が満載です。とくに、定期的にチラシを配布している業者は、地域での信頼関係を大切にしている可能性が高いです。チラシを見て興味を持った業者は、必ずインターネットで口コミや評判を確認しましょう。
さらに、実際に事業所を訪問することもおすすめです。事務所や接客、料金説明などを直接見て感じることで、その業者の信頼性を判断できます。とくに、施工実績を写真付きで開示してくれる業者は、自信を持って仕事に取り組んでいるといえるでしょう。
電話帳を活用する
デジタル全盛の現代でも、電話帳は地域密着型の業者を探す貴重な情報源です。とくに長年同じ地域で営業している老舗の業者は、電話帳に掲載していることも多いでしょう。長年掲載が続いている業者は、地域での実績と信頼を積み重ねているためおすすめです。
住所や事業所の写真が掲載されていることも多く、業者の規模や信頼性を判断する材料となります。インターネットの情報収集に不安がある方や、じっくりと紙媒体で探したい方にとって、電話帳は使いやすいツールです。
地域の図書館では最新の電話帳を閲覧でき、職員に相談すれば過去の電話帳で掲載履歴も確認できるでしょう。
悪質な外壁塗装業者を見抜くためのポイント
外壁塗装工事は高額な投資となるため、業者選びの失敗は深刻な問題につながります。実際に、工事後わずか2〜3年で塗膜の剥離や雨漏りが発生するなど、手抜き工事による被害が後を絶ちません。
見た目の美しさだけでなく、建物の耐久性にも関わる重要な工事だからこそ、慎重に業者を選びましょう。ここからは、悪質業者を見抜くためのポイントについて解説します。
事前連絡なく突然訪問してくる
訪問販売による外壁塗装の勧誘には、注意が必要です。「このまま放置すると建物が危険」「近所で工事をしているので、今なら格安で施工できる」など、不安を煽るような言葉で契約を迫ってくる業者がいます。
とくに気をつけたいのは、屋根や外壁の写真を撮影しながら「緊急性が高い」と強調する手口です。確かに経年劣化は避けられませんが、優良業者であれば、耐久性や劣化状況を数値化して説明し、なぜ工事が必要なのかを分かりやすく解説してくれます。
また、優良業者は顧客からの問い合わせを待つスタンスが一般的で、強引な訪問販売は行いません。急な訪問で慌ててしまいがちですが、その場の雰囲気に流されず、毅然とした態度で断りましょう。
契約を急かす
「今日中の契約なら特別価格」「明日までの限定サービス」など、即決を迫る業者には要注意です。外壁塗装は家の寿命を左右する重要な工事です。信頼できる業者は、お客様が十分に検討し、納得したうえで契約できるよう配慮するものです。
本当に信頼できる業者は、見積書の内容を丁寧に説明し、使用する塗料の特徴や工事手順について詳しい解説があります。また、他社との比較検討を勧めたり、検討期間を十分に設けたりと、顧客本位の対応をしてくれるでしょう。
もし契約を急かされた場合は、家族や専門家への相談を理由に、一度持ち帰って検討することをおすすめします。焦って契約を結んでしまうと、後悔する結果になりかねません。
費用の前払いを求める
工事代金の支払い方法も、業者の信頼性を判断する重要なポイントです。外壁塗装工事では、契約時に工事代金の一部を手付金として支払い、残りは工事完了後に精算する形が一般的です。また、工事規模が大きい場合は、進捗に応じた分割払いを採用する場合もあります。
そのため、工事前の全額前払いを要求する業者には要注意です。実際に、前払い後に工事を放棄する、粗悪な施工をした後に逃げてしまう、といった悪質なケースもあります。
優良な業者は、お客様の立場に立った適切な支払い条件を提案します。また、完了検査後の支払いに応じる業者は、自社の技術力に自信があると判断できるでしょう。
大幅な値下げや特別キャンペーンを強調する
「モニター価格」「限定キャンペーン」など、通常価格から大幅な値引きを提示する業者には細心の注意が必要です。実際には適正価格の2〜3倍の金額を提示し「半額」と称して契約を迫るケースが多いです。
極端な低価格には、必ず理由があります。多くの場合、低品質な塗料の使用や下地処理の省略、必要な工程の簡略化などが隠されています。未熟な作業員を投入することで、人件費を抑えている可能性も高いでしょう。
ほかにも注意が必要なのが、足場代や諸経費が「0円」というセールストークです。これらの費用は工事に不可欠なもので、実際にはどこかの項目に上乗せされているはずです。適正な価格で確実な施工を行う業者を選ぶことが、長期的に賢明な選択となります。
不必要な追加工事を提案してくる
信頼できる業者は、事前の現場調査で必要な工事内容をすべて見積もりに反映します。工事開始後に「実は屋根も危険な状態」「この部分も補修が必要」など、次々と追加工事を提案してくる業者は避けるべきです。
しかし、なかには本当に予期せぬ劣化が発見されることもあります。そんなとき、優良業者は発見した事項を写真や図面で具体的に説明し、補修が必要な理由を専門的な見地から解説します。また、複数の対処方法と費用を提示したうえで、追加工事を強制することはありません。
不安を煽って高額な追加工事を迫る業者は、きっぱりと契約を断ることが賢明です。外壁塗装は定期的なメンテナンスとして必要な工事ですが、必要以上の工事を行う必要はありません。建物の状態を正確に把握し、適切な提案ができる業者を選びましょう。
依頼できる外壁塗装業者の違い
外壁塗装工事を依頼できる業者は、大きく分けて4つのタイプがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自身のニーズに合った業者を選ぶことが重要です。
ここからは、外壁塗装業者の違いについて詳しく見ていきましょう。
ハウスメーカー
新築時に家を建てたハウスメーカーへ外壁塗装を依頼するケースは少なくありません。最大の強みは、建物の構造や特性を熟知していることです。
ハウスメーカーであれば、設計意図を理解したうえで塗装できるため、建物本来の魅力を引き出せるでしょう。また、新築時からの信頼関係があるため、安心して任せられる点も大きな魅力です。
しかし、このような安心感と引き換えに、コスト面での課題があります。ハウスメーカーの多くは塗装工事を直接行わず、協力会社に依頼します。
そのため、管理費用やマージンが上乗せされるため、必然的に工事費用は高額になりがちです。また、ハウスメーカーが指定する塗料や工法に限定されることも多く、選択の自由度が低いというデメリットもあります。
地元の塗装業者
地域に密着した塗装業者は、多くの施主から支持を集めています。地域の気候や環境を熟知しているため、最適な塗料選びや施工方法を提案できることが最大の強みです。
また、地域での評判を重視するため、きめ細かなサービスと丁寧な施工を心がけている業者が多いです。小規模な組織が多く、施主の要望にも柔軟に対応してくれるでしょう。
さらに、塗装のプロフェッショナルである職人と直接コミュニケーションを取れることも大きな強みです。細かな要望も伝えやすく、満足度の高い仕上がりが期待できます。
ただし、業者選びには十分な注意が必要です。規模が小さい分、業者によって技術力や経験値に大きな差があります。インターネット上の情報が限られているため、実際の施工事例や口コミ情報の収集に時間をかける必要があるでしょう。
塗板瓦屋では、経験豊富な職人による専門診断を実施しております。建物の状態を細部まで確認したうえで、お客様目線での最適な工事プランをご提案いたします。塗板瓦屋が選ばれる理由をぜひご覧ください。
大手リフォーム・塗装業者
全国展開する大手業者は、豊富な実績と確かな技術力が魅力です。最新の塗装技術や材料に関する知識が豊富で、高品質な施工が期待できます。また、全国規模での材料の一括購入により、比較的安定した価格でのサービス提供が可能です。
一方で、大手ゆえの課題もあります。広告費やブランド構築のための投資が価格に反映され、工事費用は比較的高額になりがちです。
また、標準化されたサービスが中心となるため、個別の要望への対応力は地元業者に劣る場合があります。実際の施工を下請け業者が行うケースも多く、品質にばらつきが出る可能性もあります。
ホームセンターの外壁塗装サービス
身近な存在であるホームセンターの外壁塗装サービスは、気軽に相談できる点がメリットです。店舗で実物の塗料を確認しながら、色や質感を選べます。相談会などがあれば、専門家のアドバイスを無料で受けられるでしょう。
しかし、実際の工事は協力会社に委託されるため、品質面での不安は否めません。また、ホームセンターの仲介手数料が上乗せされるため、直接業者に依頼するよりも費用が高くなる傾向にあります。
アフターフォローについても、ホームセンターと施工業者の責任範囲が不明確になりやすく、トラブル時の対応に時間がかかる可能性があります。
こちらの記事では、外壁塗装を行うメリットや実際の流れ、よくある質問など、さまざまな疑問にお応えしています。ぜひお役立てください。
まとめ
外壁塗装の業者選びは、住まいの価値と耐久性を大きく左右する重要な決断です。業者を選ぶ際には、公的資格・許可の有無や施工実績、保証内容、見積書の透明性などをしっかりと確認しましょう。また、突然の訪問営業や契約を急かす業者、大幅な値引きをアピールする業者には注意が必要です。
新潟市内で塗装業者をお探しの方は、塗板瓦屋へぜひ一度ご相談ください。塗板瓦屋では、熟練の自社職人による丁寧な施工と、経験豊富な職人による入念な事前診断で、確かな品質をお約束します。
新潟の気候風土を知り尽くした職人が、お客様のお家に最適な工事内容をご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。